【保存版】胡蝶蘭の株の寿命は50年|寿命を延ばす方法も詳しく解説
「胡蝶蘭の寿命ってどのくらいなのかな?」
「胡蝶蘭の寿命を延ばす方法が知りたい」
「胡蝶蘭を育てるうえでの注意点が知りたい」
などとお考えではありませんか?
本記事では、胡蝶蘭の寿命を延ばす方法や胡蝶蘭を育てるうえでの注意点を詳しく解説します。
最後まで読むと、胡蝶蘭の寿命を延ばす方法がわかり、胡蝶蘭を大切に育てられます。
この記事の監修者
五十嵐 平
福井県生まれ。日本フラワーカレッジ卒業後、東京、南青山のフラワーショップで修行。現在は株式会社いがらしの代表。
常に贈る人、贈られる人の立場で、その瞬間が一生の思い出となるような感動をあたえられるように、サービス・商品の改善に努めております。
目次
胡蝶蘭の寿命とは?
胡蝶蘭は長く楽しめるお花です。
鉢植えの場合は、お花が枯れても、次のシーズンには再び花芽が伸び、新しいお花が開きます。
条件さえ整えば、1年間に2回咲かせることも可能なお花です。
花の寿命や株の寿命を具体的に解説します。
- 花の寿命は1~3ヶ月
- 株の寿命は50年
順番に解説します。
花の寿命は1~3ヶ月
胡蝶蘭の鮮やかな花々は、適切な環境下では開花後約1ヶ月間その美しさを保ち、理想的な状況では最大3ヶ月までその魅力を保てます。
さらに、切り花としても、良好な環境が維持されれば、2週間から3週間は鮮明な美しさを楽しむことが可能です。
他の多くの花種と比較しても、特に長い持続期間を意味しており、胡蝶蘭を特別な選択肢にしています。
株の寿命は50年
野生の胡蝶蘭は50年にも及ぶ長寿命を持つとされていますが、市場で販売される鉢植えの胡蝶蘭の場合、平均して約10年がその生命期間と見られています。
しかし、適切なケアと理想的な生育条件を提供することで、寿命をさらに延ばし、長期間にわたってその魅力を享受することが可能です。
これは、胡蝶蘭愛好家にとって、その繊細な美しさを最大限に引き出すための重要なポイントです。
胡蝶蘭の寿命を延ばす方法
胡蝶蘭の寿命を延ばす方法は以下のとおりです。
- 水を与えすぎない
- 温度18℃~25℃にする
- 乾燥を避ける
- 直接日光に当てない
- 風通しのよい場所に胡蝶蘭を置く
順番に解説します。
【寿命を延ばす方法①】水を与えすぎない
適切な水やりは、胡蝶蘭の健康と長寿に不可欠です。
自然界では木々の幹に根を張り、空気中の湿度から必要な水分を取り込むため、根が水に浸かる状態を避けることが重要です。
過剰な水分は根の腐敗を招き、結果的に植物の寿命を大幅に短縮させる可能性があります。
そのため、水やりは根の周囲が完全に乾燥してから、1週間から2週間の間隔をあけて行うことが推奨されます。
このガイドラインに従うことで、胡蝶蘭を健康に保ち、長期間楽しめます。
【寿命を延ばす方法②】温度18℃~25℃にする
胡蝶蘭の花の美しさを最大限に引き出し、長持ちさせるには、18℃から25℃の温度範囲を保つことが理想的です。
人間が快適と感じるこの温度帯は、胡蝶蘭にとっても最適な環境を提供します。
細かい温度管理に神経を使う必要はありませんが、この温度帯を意識するだけで、花の鮮やかさと寿命を延ばせます。
しかし、温度が5℃以下に下がると、花だけでなく胡蝶蘭の株自体も危険にさらされます。
特に寒い環境では、胡蝶蘭の健康を守るための注意が必要です。
【寿命を延ばす方法③】乾燥を避ける
過剰な水やりが胡蝶蘭にとって不利であることを考慮すると、乾燥状態での育成が適しているか疑問に思うかもしれません。
実際、胡蝶蘭の健康維持には、根を適度に乾燥させることが推奨されますが、花や葉に必要な湿度は保たれるべきです。
理想的な湿度レベルは60%から80%の間で、この範囲内で胡蝶蘭を育てることが最善とされています。
特に、エアコンの直接風が当たる場所は乾燥しやすく、胡蝶蘭にとってリスクが高まります。
このような環境を避け、必要に応じて葉や花に直接水を霧吹きすることで、適切な湿度を維持し、植物の健康を保つことが重要です。
これにより、胡蝶蘭はその美しさを長期間保ち続けられます。
【寿命を延ばす方法④】直接日光に当てない
胡蝶蘭の栽培において、適切な環境を整えることが非常に重要です。
特に、直射日光は、胡蝶蘭にとって好ましくありません。
植物の温度や湿度が急激に変化し、強い風によってダメージを受けるリスクがあります。
そのため、冷暖房の風が直接当たる場所は避け、風通しの良いが直射日光の当たらない明るい場所を選ぶことが重要です。
理想的には、レースのカーテンで覆われた窓辺など、柔らかい光が入る場所が胡蝶蘭にとって最適です。
このような配慮をすることで、胡蝶蘭は健康的に成長し、その美しさを長期間維持できます。
【寿命を延ばす方法⑤】風通しのよい場所に胡蝶蘭を置く
胡蝶蘭を育てる際には、良好な換気が必要ですが、直接的な冷暖房の風に晒されるのは避けるべきです。
理想的なのは、自然な風が通り抜ける場所、例えば窓辺などです。
こうした環境は、胡蝶蘭にとって最も適した成長条件を提供し、健康的な生育を促します。
胡蝶蘭を育てるうえでの注意点
胡蝶蘭を育てるうえでの注意点を季節ごとに解説します。
春
4月に植え替えを行いましょう(2年に1回程度)。
夏
6月に液体肥料(栄養剤)を週に1回程度あげましょう。
梅雨入り後は、過度な湿度を避け、梅雨明け後は乾燥と冷房の直風に注意しましょう。
秋
彼岸明けは、日照や乾燥など、夏との気候の変化が激しくなるため、鉢の様子に注意しましょう。
冬
冬の水やりは、水温20~35度程度のぬるま湯で行いましょう。
水温が低すぎると胡蝶蘭の株に負担がかかります。
胡蝶蘭が枯れる原因
胡蝶蘭が枯れる原因は以下のとおりです。
- 根腐れ
- 葉焼け
- 炭そ病
【原因①】根腐れ
胡蝶蘭の根元近くの葉が徐々に色を変えていくのは、自然な葉の老化現象です。
この場合、変色した部分を丁寧に取り除くことで問題ありません。
一方、植物全体の葉が変色したり、しわが寄ったりする場合、これは根腐れの兆候かもしれません。
また、植え込み材料にカビが生じたり、根が黒く変色している場合も根腐れを疑うべきです。
根腐れは通常、過剰な水やりが原因で発生します。
問題のある部分を除去し、新しい鉢への植え替えを行い、その後は植物を乾燥状態に保つことで、胡蝶蘭は回復のチャンスを得られます。
胡蝶蘭は生命力が強い植物であるため、根腐れが軽度であれば、適切な処置により元気を取り戻すことが可能です。
【原因②】葉焼け
胡蝶蘭は適度な光を好みますが、夏季の強い直射日光は避けるべきです。
葉焼けの兆候として、葉が部分的に黒くなったり、色が抜けたりする現象が見られます。
このような症状が見られた場合は、植物を直射日光が当たらない涼しい場所へ移動させることが重要です。
損傷が局所的であれば特別な処置は必要ありませんが、広範囲にわたっている場合は、悪化した部分を取り除くことで、さらなる健康問題を防げます。
【原因③】炭そ病
胡蝶蘭の葉に黒い斑点が出現すると、それは炭そ病の可能性が高いと考えられます。
この病気はカビの胞子が原因で、胡蝶蘭を含む多種多様な植物に影響を与えることが知られています。
病気の初期段階では斑点が淡褐色を呈し、時間が経過するにつれて斑点は拡大し、茶褐色や黒褐色へと変わります。
放置すると、葉は全体的に黒く変色し、病気が他の葉にも広がる恐れがあります。
炭そ病の徴候を見つけた場合は、影響を受けた部分を5mm程度余分に切除し、適切な殺菌剤を使用することが推奨されます。
まとめ【胡蝶蘭の寿命を理解しましょう】
今回は、胡蝶蘭の寿命を延ばす方法や胡蝶蘭を育てるうえでの注意点を詳しく解説しました。
胡蝶蘭の寿命を延ばす方法は以下のとおりです。
- 水を与えすぎない
- 温度18℃~25℃にする
- 乾燥を避ける
- 直接日光に当てない
- 風通しのよい場所に胡蝶蘭を置く
それぞれ確認して、実施しましょう。
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