正しい花束の渡し方|渡すときの注意点や渡す際の言葉について解説
「正しい花束の渡し方が知りたい」
「花束の渡す時の持ち方が知りたい」
「花束の注意点ってなんだろう」
などとお考えではありませんか?
本記事では、正しい花束の渡し方と併せて、シーン別の花束の渡し方や渡すときの注意点、花束を渡す際の言葉について解説します。
最後まで読むと、正しい花束の渡し方がわかり、相手に喜ばれます。
この記事の監修者
五十嵐 平
福井県生まれ。日本フラワーカレッジ卒業後、東京、南青山のフラワーショップで修行。現在は株式会社いがらしの代表。
常に贈る人、贈られる人の立場で、その瞬間が一生の思い出となるような感動をあたえられるように、サービス・商品の改善に努めております。
正しい花束の渡し方
正しい花束の渡し方は以下のとおりです。
- 花束の持ち方
- 正しい渡し方
- 略式な渡し方
順番に解説します。
花束の持ち方
花束の正しい持ち方を知っていますか?花を贈る際には、花束の持ち方にもエチケットが求められます。
正しい持ち方では、左手で花の部分を持ち、右手で茎の部分を上から掴む形で支えます。
茎の部分を下から支えるのではなく、上から軽く握ることが重要です。
これにより、花が下向きにならずに、常に美しい状態を保てます。
また、花束には保水ゼリーや水分を含むものが使用されていることが多く、不適切な持ち方をすると水が漏れ出してしまい、ラッピングや花そのものが濡れてしまう可能性があります。
美しい花束を相手に渡すためにも、正しい持ち方を心掛けましょう。
正しい渡し方
コンサートやビジネスの場面で上司に花束を渡す際には、その方法にも注意が必要です。
適切な花束の持ち方と渡し方は以下の通りです。
初めに、花束は左手で花の部分を、右手で茎の部分を持ちます。渡す直前には、右手に花側、左手に茎側へと持ち替えることで、受け取りやすい形にします。
このとき、茎側を相手の胸側に向けて渡し、花束を下から支える形を意識しましょう。
また、受け取る人が左利きである場合は、この持ち方と渡し方を逆にして対応します。
これにより、どんなシーンでもスムーズに花束を贈れます。
上記のポイントを押さえることで、プロフェッショナルな花束の渡し方が完成します。
略式な渡し方
誕生日や記念日の際に友人や知人に花束を渡す場合、正式な花束の渡し方は必須ではありません。
左手で花の部分を、右手で茎の部分を持ち、相手が受け取りやすいようにそのまま渡しましょう。
ただし、公の場である発表会や結婚式など、多くのゲストが参加するイベントでは、正式な花束の渡し方を守ることが望ましいです。
このような場では、プロトコルに従った行動が礼儀とされます。
一方、プライベートなサプライズや友人同士のギフト交換の際は、カジュアルな渡し方でも問題ありません。
この方法で花束を渡す際のポイントを抑えることで、どんなシチュエーションでも適切に対応することが可能です。
関連記事:驚くほど簡単!花束の長持ちテクニック|切り花が長持ちしない原因も解説
シーン別|花束の渡し方
シーン別の花束の渡し方は以下のとおりです。
- 送別会
- 結婚式
- サプライズ
- 発表会
- 誕生日
順番に解説します。
送別会
結婚式での両親への感謝の花束贈呈は、特別な瞬間です。
大勢のゲストが見守る中、花束がよく見えるよう配慮することが重要ですが、渡し方自体はカジュアルでも問題ありません。
さらに、記念品と一緒に花束を贈る場合は、受け取る方が利き手を自由に使えるように考えることが肝心です。
花束選びのポイントとしては、ご両親が好む花を選ぶことが一番です。
親しい関係なので、花言葉を過度に気にする必要はありませんが、意味が誤解される可能性がある場合は、メッセージカードを添えると良いでしょう。
おすすめの花は、白いバラです。
「深い尊敬」を表す花言葉が含まれており、どちらのご両親にも適しています。
流行のピンクベージュやサーモンピンクのバラを組み合わせることで、感謝の気持ちを美しく表現できます。
結婚式
結婚式における両親への花束贈呈は、感謝の気持ちを表す重要な瞬間です。
多くのゲストが見ている中で、花束がしっかり見えるように配慮することが大切ですが、花束の渡し方はフォーマルでなくても大丈夫です。
また、花束と一緒に何か記念品を渡す場合は、受け取り手が利き手を使えるよう配慮することがポイントです。
選ぶ花については、ご両親が喜ぶ花を選ぶことが最も推奨されます。
親しい間柄であれば花言葉に囚われず自由に選んでも良いでしょう。
もし花の意味による誤解を避けたい場合は、適切なメッセージを添えると良いです。
特に推奨する花は白いバラで、これは「深い尊敬」を象徴しており、任意の親御さんへの贈り物として最適です。
最新トレンドのピンクベージュやサーモンピンクのバラとの組み合わせは、感謝の気持ちをさらに華やかに伝えるでしょう。
サプライズ
サプライズで花束をプレゼントする際には、相手を驚かせることが最も重要です。
渡し方とタイミングを工夫することで、忘れられない瞬間を作れます。
特に効果的な方法は、会う瞬間にすぐ花束を渡すことです。
2人にとって特別な場所や人目の少ない静かな場所でのサプライズは、周囲を気にすることなく素敵な思い出になります。
また、車の中に花束を隠しておくというサプライズもロマンチックです。
花束の渡し方については、特に細かいこだわりは必要ありません。
花の選び方に関しては、赤いバラはプロポーズの定番です。
赤いバラ1本は「一目惚れ」、3本は「愛しています」、12本は「結婚してください」という強いメッセージを持っています。
また、個性的な選択として向日葵や赤いチューリップもおすすめです。
向日葵は「あなただけを見つめる」というメッセージを、赤いチューリップは「真実の愛」を表しており、どちらも印象的なプロポーズにふさわしい花です。
発表会
ピアノの発表会やコンサートなど、多くの人が集まるイベントでの花束贈呈は、正式な方法で行いましょう。
また、花束が観客にも見えるように角度を調整するのが効果的です。
特に人気のアーティストに花束を贈る際は、会場のルールを事前に確認し、花束が許可されているかをチェックすることが重要です。
ステージでの花束贈呈には、視覚的にインパクトのある大きな花束を選ぶことをおすすめします。
鮮やかでカラフルなストレリチアは、「輝かしい未来」という花言葉を持ち、エールを送るのに最適です。
他にも、オンシジウム、ガーベラ、アジサイを組み合わせることで、明るく華やかな印象の花束を作成できます。
これらの花はステージ上でも際立ち、記念になるプレゼントとなるでしょう。
誕生日
誕生日や記念日に自宅で花束を渡す際には、特別な渡し方を規定するルールはありません。
花束をどこかに隠してサプライズで渡す方法や、宅配サービスを使って送る方法も面白いでしょう。
一方、レストランでの食事中に花束を渡す際には、花屋に直接レストランに配達してもらう手配も可能です。
この場合、事前にレストランとの確認が必要です。
誕生日や記念日の花束には、特別な意味を込めた花を選びたいものです。
緑色のラナンキュラスは「お祝い」のメッセージを持ち、これを基調とした花束は、祝福の気持ちを象徴します。
加えて、「幸福」を意味するかすみ草や、クラスペディアを組み合わせると、より豊かな感情を表現する花束になります。
これらの花は、記念日にぴったりで、喜ばれること間違いなしです。
関連記事:花束に込められる意味とは|本数の意味や失敗しない花束の選び方
花束を渡すときの注意点
花束を渡すときの注意点は以下のとおりです。
- 持ち帰りに配慮する
- 花束を渡す前に傷まないようにする
- シーンに合った花束を選定する
- 適切なタイミングで贈る
- 贈られる方に負担にならないこと
順番に解説します。
【注意点①】持ち帰りに配慮する
花束をイベント会場で直接手渡しする際は、相手がその花束を持ち帰る必要があることを考慮しておくことが大切です。
持ち帰りがスムーズに行えるよう、専用の袋や包装を用意することをおすすめします。
多くのフラワーショップでは、事前にこのような要望を伝えることで適切に対応してくれます。
このように事前の準備を行うことで、花束を贈る側も受け取る側も快適に行事を楽しむことができ、また、花束が安全に持ち帰られることを確実にできます。
【注意点②】花束を渡す前に傷まないようにする
花束を贈る際には、しおれたり傷んだりした状態での贈呈は避けるべきです。
花束を美しい状態で保つためには、エアコンの直風を避け、涼しい場所に保管することが重要です。
さらに、花束を立てて保管することで、花への負担を最小限に迎えられます。
このように適切に管理することで、花束はその鮮やかさを長く維持し、受け取る人にとっても喜びの瞬間がより特別なものになります。
【注意点③】シーンに合った花束を選定する
花束を贈る機会は多岐にわたります。記念日や誕生日などのお祝い事から、感謝の意を表す送別会、さらにはお見舞いやお悔やみの場まで、シチュエーションに応じて選ぶ花の種類や色が異なります。
各場面に適した花束を選ぶことで、その瞬間がより特別なものになります。
花を選ぶ際は、ただ美しいだけでなく、花言葉も確認することが大切です。
花言葉には意味が込められており、誤って不適切なメッセージを伝えないよう注意が必要です。
適切な花束を選ぶことで、意図した感情を正確に伝えられます。
【注意点④】適切なタイミングで贈る
花束を贈る適切なタイミングは、シーンによって異なります。
例えば、誕生日や記念日などの特別な日には、その日に間に合うように、または少し早めに贈ることがマナーとされています。
贈り物が遅れることがないように注意が必要です。
一方で、出産祝いや新居への引越し祝いなどは、環境が安定し、受け取る側が新しい生活に慣れた頃に贈ると良いでしょう。
これにより、受け取る側にとっても便利で、喜ばれるタイミングで送られます。
また、花束を配送する場合は、事前に相手が在宅しているかどうかを確認することが推奨されます。
これにより、花束が無事に手元に届くことを確実にし、贈る側と受け取る側の双方にとって良い結果をもたらすことができます。
【注意点⑤】贈られる方に負担にならないこと
贈る花束は受け取る方に負担をかけないよう、配慮することがマナーです。
豪華で大きな花束は見た目が華やかですが、持ち帰りに手間がかかり、管理も大変です。
そのため、過度に豪華な花束は避け、手入れが容易で持ち帰りやすいサイズのものを選ぶことが推奨されます。
予算に制限がある場合、高品質な花を少量使ったコンパクトな花束を選ぶか、花束以外のギフトを添えることも良い選択です。
また、贈る状況を考慮した贈り方を心がけることも重要です。
例えば、開店初日などで忙しいタイミングに花束を贈る場合は、受け取り手が花をすぐに飾れるような配慮をすると良いでしょう。
これにより、贈る側も受け取る側も快適に交流が持て、より良いギフト体験が実現します。
お花を選ぶ際に気を付けること
お花を選ぶ際に気を付けることは以下のとおりです。
- お花の色に気を付ける
- お花の種類に気を付ける
順番に解説します。
お花の色に気を付ける
花の色や花言葉には文化的なタブーが存在することがあります。
例えば、新築祝いには赤い花束を避けるべきです。これは赤色が火事を連想させるためです。
もし赤い花を好む方に贈る場合は、他の色を主として、赤はアクセント程度に留めることが望ましいです。
また、ラッピングにも赤色を使用しないのが一般的です。
赤色はお見舞いにも不向きであり、血を想起させるため避けた方が良いとされています。
さらに、結婚祝いには赤や黄色のバラも避けるべきです。
赤いバラは恋愛の象徴、黄色いバラは嫉妬を意味するため、これらの色は不適切とされます。
母の日に贈るカーネーションにおいても、色には注意が必要です。
黄色は軽蔑と解釈されるため適さず、白は故人への敬意を示す色とされています。
また、お祝いの場では白一色の花束も不祝儀を連想させるため避けるべきです。
このように色の選択には注意が必要ですが、特定の色を贈りたい場合は他の花と組み合わせる方法が推奨されます。
この際、フラワーショップと相談することで、適切な花束を作成することが可能です。
お花の種類に気を付ける
シーンに応じて選ぶべき花の種類には注意が必要です。
特に香りが強い花、例えばユリは、飲食店への贈り物や持ち込みには不向きです。
香りが強いと、食事の風味を損ねる可能性があるためです。
また、出産祝いに香りの強い花を贈ることも避けましょう。
産後の不安定な体調に刺激を与える可能性があるからです。
花粉が多く飛び散る花も、アレルギーなどの配慮から避けた方が良い選択です。
さらに、お見舞いや快気祝いには、アジサイ、椿、チューリップなども推奨されません。
アジサイは色褪せが早く、椿とチューリップは花が落ちやすいため、見た目が急速に損なわれます。
また、シクラメンは「死」や「苦」を連想させるため、タブーとされます。
このほか、仏事で使われる小菊や輪菊は、その他のシーンでは通常選ばれません。
ネガティブな花言葉を持つ花も、祝い事には不適切です。
花を選ぶ際は、贈るシーンや相手の状況を考慮し、適切な選択を心掛けることが大切です。
花束を渡す際の言葉
花束を渡す時の言葉選びは、その瞬間をより記憶に残るものにします。
選ぶ言葉は、その場の雰囲気や関係性、イベントの性質によって異なりますが、以下に一般的なシーン別で使える表現をいくつか紹介します。
- 誕生日や記念日
- 結婚式や記念パーティー
- 感謝の気持ちを表す時
- 退職や送別会
- お見舞い
順番に解説します。
誕生日や記念日
「いつも支えてくれてありがとう。これからも一緒に素敵な時間を過ごしていこうね。」
「〇〇さんの特別な日を一緒にお祝いできて光栄です。お誕生日おめでとう!」
結婚式や記念パーティー
「お二人の新しい門出を心からお祝いします。末永く幸せな日々を!」
「これから始まる新しい人生が、常に愛と喜びで満たされますように。」
感謝の気持ちを表す時
「いつもお世話になっております。この花束が、私の感謝の気持ちを少しでも伝えられれば幸いです。」
「これまでのご支援、本当にありがとうございます。感謝の気持ちを込めて。」
退職や送別会
「新しい旅立ちに心からのエールを送ります。これまでのご指導、心から感謝しています。」
「長い間、本当にお疲れ様でした。新しいステージでも、ご活躍をお祈りしています。」
お見舞い
「一日も早い回復を心から願っています。この花が少しでも元気の源になればと思います。」
「いつも元気なあなたの姿を楽しみにしています。早く良くなりますように。」
これらの言葉は、相手に対する敬意と感情を表現するのに役立ちます。場に応じて、心を込めたメッセージを添えることが大切です。
関連記事:花束に添えるメッセージの例文|お祝い別で詳しく解説
まとめ【正しい花束の渡し方を理解しましょう】
今回は、正しい花束の渡し方と併せて、シーン別の花束の渡し方や渡すときの注意点、花束を渡す際の言葉について解説しました。
花束を渡すときの注意点は以下のとおりです。
- 持ち帰りに配慮する
- 花束を渡す前に傷まないようにする
- シーンに合った花束を選定する
- 適切なタイミングで贈る
- 贈られる方に負担にならないこと
注意点に気をつけて花束を贈りましょう。
- 「相手に喜ばれる素敵な花をプレゼントしたい」
- 「心から喜ばれる花の選び方がわからない」
- 「気持ちを込めて花を贈りたい」
などとお考えではありませんか?
お花の種類は多くて何を選んだらいいかわかりませんよね。
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