お見舞いにタブーなお花7選|お見舞いに行く際のマナーも詳しく解説
「お見舞いにタブーなお花ってなんだろう」
「お見舞いに行く際のマナーが知りたい」
「お見舞いにピッタリなお花が知りたい」
などとお考えではありませんか?
知らずにお花を渡すと相手を不快な気持ちにさせてしまいます。
本記事では、お見舞いにタブーなお花を併せて、お見舞いに行く際のマナーやお見舞いに適したお花を解説します。
最後まで読むと、相手に失礼なく喜ばれるお花がわかります。
この記事の監修者
五十嵐 平
福井県生まれ。日本フラワーカレッジ卒業後、東京、南青山のフラワーショップで修行。現在は株式会社いがらしの代表。
常に贈る人、贈られる人の立場で、その瞬間が一生の思い出となるような感動をあたえられるように、サービス・商品の改善に努めております。
目次
お見舞いにタブーなお花7選
お見舞いにタブーなお花は以下のとおりです。
- お悔やみ花の印象が強い白や紫のお花
- 根が張る鉢植え
- 血液を連想させる赤いお花
- 誤解を招くお花
- 香りがきついお花
- 手間がかかるお花
- 死を連想させるお花
タブーな花でも、メインとなるような使い方ではなく、一部使用するといった場合や、贈られる人や使う人が気にしなければ問題ありません。
お悔やみ花の印象が強い白や紫のお花
白や紫色の花は、通常、葬儀やお悔やみの場で用いられ、不吉な印象があるため、使用を避けることが適切です。
ただし、カスミソウのような花は、主要な花材を引き立てる程度の量であれば問題ありません。
根が張る鉢植え
鉢植えの花は、その「根付く(根を張る)」という特性から、長期にわたる闘病生活を連想させることがあります。
「寝付く(ずっと寝た状態になる)」という語感も関連しており、このため、美しい花であっても、入院中の方が好きなお花であっても、お見舞いに鉢植えの花を贈ることは基本的に避けるべきとされています。
血液を連想させる赤いお花
鮮やかな赤いバラやチューリップなどの花は、お見舞いのフラワーギフトとしてはお勧めしません。
これらの花は元気な時に見るとエネルギーに溢れ、美しいですが、赤は血液を連想させる色であり、病室に飾るには適していないかもしれません。
ただし、少量を差し色として使用する分には問題ありません。
誤解を招くお花
アジサイは時間が経過すると色が褪せて白っぽくなる特性があります。
元気な状態ではこの変化がアンティーク感を演出し、おしゃれに感じられることもありますが、感受性の高い病室に飾るお花としては避けた方が良いでしょう。
一方、ポンポン菊(マム)はその可愛らしい形やカラフルな見た目から、お悔やみのイメージとは異なるかもしれません。
ただし、菊であることは変わりませんので、病室に飾る際にはネガティブな印象を受ける可能性があることに留意すべきです。
香りがきついお花
ユリやフリージアなど香りの強いお花は、お見舞いには適していないことがあります。
元気な状態ではその芳香が「良い匂い」と感じられ、心地よく思えるかもしれませんが、体調が悪いときに嗅ぐと不快に感じたり、具合が悪くなったりする可能性があるためです。
また、お花の香りが廊下や他の病室に広がることで、他の患者さんにも迷惑をかける恐れがあります。
そのため、病室にお花を贈る際には控えめな香りの花を選ぶことが良いでしょう。
手間がかかるお花
花束やブーケを贈ると、お花を飾るための花瓶や花器を用意し、水を交換する手間が発生します。
新型コロナウイルスの感染状況に応じて、面会が制限されることもあり、入院中の方に付き添いができない場合もあるかもしれません。
そのため、受け取った方の手間を増やす贈り物は避けることが適切です。
ただし、花瓶をすでに用意している方や、花瓶の水を交換できる方には花束やブーケを贈っても問題ありません。
受け取る方の状況や様子に注意を払い、花のスタイルを選ぶ際に検討することがおすすめです。
死を連想させるお花
お供えとしてよく使われる菊や、名前に「シ」や「ク」が含まれるシクラメンなどは、しばしば「死」や「苦しむ」といったネガティブなイメージを連想させることがあります。
入院中の方は心が弱っている場合もあるため、死を連想させるような花は避けることが良いでしょう。
その他にも、花の名前やお供えとしての一般的な使われ方以外にも、贈り物としては避けるべき花が存在します。
例えば、ツバキの花は入院中には避ける方が良いとされています。
ツバキの花は一つ一つが独立して散るため、首が落ちているように見えることがあり、この理由から病状を連想させることがあるとされています。
また、花の色褪せる様子があまり良い印象を与えないため、あじさいも入院中に贈るのは慎重に考えるべきでしょう。
関連記事:お見舞いに最適!おすすめのお花6選|贈る際のポイントや相場について解説
お見舞いに行く際のマナー
お見舞いに行く際のマナーは以下のとおりです。
- 大人数で行かない
- 服装に気を付ける
- 食事の時間には行かない
- 病院のルールを確認する
- 長居しない
- 手土産の場合アレルギーの有無を確認する
順番に解説します。
大人数で行かない
多くの人数で病室を訪れることはお勧めしません。
心身ともに弱っている状態では、多くの人と接することが負担となり、特に個室でない場合、他の入院患者にも迷惑をかける可能性があります。
病院は本来、静かで安らぎの場所であるため、訪問者が多い場合でも2~3人程度に制限するのが良いでしょう。
入院患者とその家族のために、安心して休養できる環境を保つことが大切です。
服装に気を付ける
「お見舞いの際に服装にもマナーがあるの?」という疑問が生じることがあるかもしれませんが、服装には配慮が必要です。
全身黒色の服は通常「喪服」と関連付けられるため、お見舞いにはふさわしくないとされています。
また、露出の多い服や派手な服装も避けるべきであり、香水などの強い香りをつけないようにすることが重要です。
お見舞いに訪れる際は、控えめで適切な服装を心掛けましょう。
これによって、入院中の方に対する尊重と、病室内での落ち着いた雰囲気を保てます。
食事の時間には行かない
病院では食事時間が特定の時間帯に設定されています。
食事の介助やサポートが不要な場合、他の患者さんがゆっくりと食事を楽しむためにも、その時間帯を避けることが大切です。
他の患者さんに配慮を示すためにも、食事時間を選ぶ際には注意しましょう。
入院中の方々が安心して食事を摂れるようにするために、配慮が必要です。
病院のルールを確認する
お見舞いに行きたい方が入院している病院によって、面会に関するルールや制約は異なります。
病院では回診や治療など、患者の健康と治療にかかわるスケジュールが設定されていますので、必ずその病院の指定された面会時間を守るようにしましょう。
病院の公式ウェブサイトや情報パンフレットには、面会時間やお見舞いの際の留意事項が詳細に記載されています。
事前にこれらの情報を確認しておくことは非常に重要です。入院患者や病院スタッフに迷惑をかけず、円滑な面会を実現するために、事前の準備が欠かせません。
長居しない
お見舞いに行く際は、できるだけ短時間で訪れることを心がけるのが良いでしょう。
入院中は食事や入浴、リハビリなどのスケジュールが決まっており、他にもお見舞いに訪れる人がいるかもしれません。
また、大声で会話をすることや、病室内で騒がしい雰囲気にすることは避けましょう。
特に大部屋に入院している場合は、同室の患者さんに迷惑をかけるだけでなく、入院患者の家族や友人にも不快な思いをさせてしまう可能性があります。
入院患者が元気そうに見えても、お見舞いに来てくれた人の前では気を使っていることもあります。
長時間の滞在は入院患者の体調を崩す原因にもなりかねないため、適度な時間で訪れることが、お見舞いを快適で有意義なものにするポイントです。
手土産の場合アレルギーの有無を確認する
入院中の方やそのご家族のために手土産を持参する際には、事前にアレルギーや食事制限の有無を確認することが重要です。
一般的に、お見舞いにはプリンやメロンなどの食品を持っていく光景がドラマや映画で見られることがありますが、実際には入院患者が特定の食事制限を受けていることが多いです。
食事制限がある場合、食べられる量や許容される食品の種類が限定されていることがあります。
また、アレルギーがある場合には手土産が食べられないことも考えられます。
食品を持っていく前に、入院中の方やご家族に確認を取ることで、無駄になる手土産を避けられます。
食品を持参する際は、賞味期限が長く、食べやすいものを選ぶと良いでしょう。
お菓子を選ぶ場合には、個別に包装されたものが便利で、持ち運びやすくなります。
入院患者やご家族が気を遣わずに受け取れるよう、配慮が必要です。
お見舞いに適したお花
お見舞いに適したお花は以下のとおりです。
- バラ
- カーネーション
- ガーベラ
順番に解説します。
バラ
黄色のバラには、「友情」を象徴する花言葉があります。
このため、友人のお見舞いに黄色のバラを贈ることは非常にぴったりです。
「ふたりの友情がこれからも変わらずに続き、支え合えるように」という気持ちを込めて、黄色のバラを贈れます。
黄色のバラは香りの少ない品種が多いため、お見舞いの際に香りに敏感な状態の入院患者にも適しています。
黄色のバラを中心に、黄色やオレンジ系の他のお花を組み合わせて花束を作ると、元気を取り戻すビタミンカラーの花束として喜ばれることでしょう。
明るく元気な色合いの花束は、お見舞いに適した人気のある選択肢です。
カーネーション
ピンクのカーネーションには「愛」を象徴する花言葉があります。
この花言葉はストレートで、少し恥ずかしいかもしれませんが、パートナーや家族に対して気持ちを伝えるのにぴったりのお花です。
一般的には母の日の花として知られていますが、カーネーションはお花屋さんでも広く利用されています。その理由は、カーネーションが他のお花と比べて日持ちが良く、暖かい病室でも長く楽しめます。
カーネーションを主役にした場合、母の日のイメージが強くなることがあるため、他のお花をメインにしながらも、カーネーションを取り入れることで花束のボリュームが増し、より華やかな印象を演出できます。
ガーベラ
オレンジのガーベラには「我慢強さ」という花言葉があります。
この花言葉は、辛い入院生活を乗り越えてほしいという気持ちを表現するのにぴったりのお花です。
ガーベラ全般には「希望」と「前進」を象徴する花言葉も存在し、そのためお見舞いには非常に適しています。
ガーベラは花びらが明るく広がる姿が特徴で、そのポジティブな印象は見ている人に元気を与えます。
その愛らしいフォルムは、子供から大人まで幅広い年齢層に人気があります。
ガーベラは色ごとに異なる花言葉も持っていますが、そのポジティブなイメージと希望を込めたメッセージは、お見舞いに贈るのに最適です。
お見舞いに贈るお花の相場
お見舞いのお花の相場は、選んだ花材やデザインによって異なりますが、一般的には4,000円から6,000円が目安とされています。
友人や同僚など距離の近い関係の場合、この価格帯はお互いに気を使わせずに済む金額とされています。
一方、親族や目上の方に贈る場合は、5,000円以上を考えることもあります。
プリザーブドフラワーは生花に比べて価格が高くなる傾向がありますので、予算を考慮して選ぶことが重要です。
また、価格が高いほど花束のボリュームも大きくなるため、病室に飾るスペースに余裕がない場合は、お花以外の品物と組み合わせて贈ることも検討すべきです。
贈り物を選ぶ際には、相手の状況や好み、病室の環境などを考慮して最適な選択をしましょう。
まとめ【お見舞いにタブーなお花を把握しましょう】
今回は、お見舞いにタブーなお花を併せて、お見舞いに行く際のマナーやお見舞いに適したお花を解説しました。
お見舞いにタブーなお花は以下のとおりです。
- お悔やみ花の印象が強い白や紫のお花
- 根が張る鉢植え
- 血液を連想させる赤いお花
- 誤解を招くお花
- 香りがきついお花
- 手間がかかるお花
- 死を連想させるお花
上記のお花は避け、相手に喜ばれるお花を渡しましょう。
「相手に喜ばれる素敵な花をプレゼントしたい」
「心から喜ばれる花の選び方がわからない」
「気持ちを込めて花を贈りたい」
などとお考えではありませんか?
お花の種類は多くて何を選んだらいいかわかりませんよね。
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