お供えの花に添えるメッセージカードの例文|墓花(ぼか)を贈るときのマナーも紹介
お供え花とそれに添えるメッセージカードは、故人への最後のメッセージとして、その重要性は計り知れません。
しかし、どのように心を込めて書けば良いのか、どんな言葉を選べば適切なのかについて、多くの方が不安を感じています。
この記事では、そんな悩みを持つあなたに向けて、「お供え花 メッセージカード 例文」として、具体的で心温まる文例を紹介します。
故人を偲ぶ心が込められたカードを添えることで、送る花がさらに深い意味を持ち、受け取る人に安心感と慰めを提供します。
この記事を通じて、故人との最後のコミュニケーションが、より心に残るものとなるでしょう。
この記事の監修者
五十嵐 平
福井県生まれ。日本フラワーカレッジ卒業後、東京、南青山のフラワーショップで修行。現在は株式会社いがらしの代表。
常に贈る人、贈られる人の立場で、その瞬間が一生の思い出となるような感動をあたえられるように、サービス・商品の改善に努めております。
目次
お供え花はなんのために贈るのか?
お供え花は、故人への哀悼の意を表し、同時に遺族の心の痛みに寄り添い慰める役割を持っています。
このため、花を贈る際には、遺族が不快感を覚えないよう配慮することが重要です。
遺族に気持ちよく受け入れてもらえるように、一般的な礼儀とマナーを守ることが求められます。
お供えの花に添えるメッセージカードの書き方
お供えの花に添えるメッセージカードの書き方は以下のとおりです。
- 重ね言葉は使わない
- 丁寧な表現で書く
- 「死」を表す言葉はオブラートに包む
順番に解説します。
重ね言葉は使わない
重ね言葉は、不幸が続くという意味合いを持ち、故人や遺族にとっては不快な印象を与えかねません。
そのため、お供えのメッセージカードでは使用を控えるべきです。
例えば、「たびたび」「これからも」「しばしば」「ますます」「時々」「再び」といった表現は、普段の会話では気づかぬうちに用いがちですが、遺族に対する配慮からこれらの言葉を避けることが望ましいです。
メッセージを書き終わったら、一度読み返して、このような表現が含まれていないか確認しましょう。
丁寧な表現で書く
配慮深く、丁寧な言葉遣いは大切ですが、内容を過剰に書き連ねることは避けましょう。
冗長な表現や複雑な言い回しは、メッセージの本質を伝えることを妨げ、読む人に負担をかける可能性があります。
シンプルでわかりやすい文章にすることが肝心です。
また、故人への思いやメッセージが多い場合でも、できる限り便箋1枚にまとめるよう心がけてください。2枚以上使用すると、不幸が積み重なると捉えられかねないため、1枚で完結させることが望ましいです。
「死」を表す言葉はオブラートに包む
「死んだ」や「死去」などの直接的な表現は避け、より穏やかな言い方を選ぶことが大切です。
メッセージカードには、「逝去」や「亡くなった」「息を引き取られた」などの表現を使用しましょう。
「逝去」は死に対する尊敬語として適切で、友人、職場の同僚、ビジネス関係者に対しても使うことができ、失礼にあたりません。
また、「お亡くなりになる」「亡くられた」も敬意を表す丁寧な表現です。
言葉選びに注意を払いながら、故人への敬意と遺族への配慮を込めたお悔やみのメッセージを心を込めて書きましょう。
お供えの花に添えるメッセージに書く内容
お悔やみのメッセージやカードを書く際には、通常の時候の挨拶を省略し、直接お悔やみの表現から始めるのが適切です。
まずは、故人に対する思い出や感謝の気持ちを述べ、心からの哀悼の意を表します。
葬儀に参列できない場合は、その理由(遠方、健康上の問題など)を誠実に伝えることが重要です。
また、お悔やみのメッセージとともに遺族への思いやりの言葉を添えることで、遺族が感じる悲しみに寄り添い、労りの気持ちを表現しましょう。
これらの要素を丁寧に綴ることで、故人を大切に思う心と遺族に対する配慮が伝わります。
お供えの花に添えるメッセージカードの例文
シチュエーション別に異なる関係性や状況を考慮したメッセージカードの文例を提供します。故人との関係性やその他の状況によって、表現する言葉が変わるため、役立つ内容となるでしょう。
近しい親族へのメッセージ
敬愛する祖母へ:「いつも優しく見守ってくれたあなたの笑顔が忘れられません。あなたの教えを胸に、これからも精一杯生きていきます。安らかにお眠りください。」
尊敬する父へ: 「父さんの強さと優しさをいつも感じています。あなたの教えが今の私を支えています。天国でも、どうか平和に。」
職場の同僚や上司へのメッセージ
同僚へ:「日々の業務でのご指導、心より感謝しております。これからもその教えを活かし、前向きに努力を続けます。心からの哀悼の意を表します。」
上司へ: 「いつも厳しくも温かなご指導をありがとうございました。あなたの下で学んだことは、私の財産です。ご冥福をお祈りいたします。」
昔なじみの友人へのメッセージ
幼馴染へ:「子供の頃からの数々の思い出が今も輝いています。いつまでもあなたのことを忘れません。安らかに。」
長年の友人へ: 「いつも側で支えてくれたあなたの存在が今も心強いです。これからもあなたの思い出を大切にします。感謝を込めて。」
特別な状況でのメッセージ
遠方に住む親戚へ: 「なかなか会うことはできませんでしたが、心からあなたの幸せを願っています。遠くからでもあなたを偲び、祈りを捧げます。」
かつての恩師へ:「教え子の一人として、あなたのご指導に深く感謝しています。あなたの教えが私の道しるべです。穏やかなご永眠をお祈りします。」
【お供え花】墓花(ぼか)を贈るときのマナー
【お供え花】墓花(ぼか)を贈るときのマナーは以下のとおりです。
- お花の色
- お花の形
- お花の数
- お花の相場
順番に解説します。
お花の色
墓花を選ぶ際、供花のような厳格な色の規定は特に存在しません。白一色ではなく、明るく華やかな色彩が好まれる傾向にあります。
ただし、故人が亡くなった後の初期段階では、白やその他の淡い色を基調とした色合いを選ぶことが一般的に推奨されています。
お花の形
お墓に供える花は花束で準備すると良いでしょう。花立ての約2倍の長さに調整することで、お供えした際に見た目がバランス良く整います。
お花の数
供花や仏花に倣い、花束は3本、5本、7本といった奇数で用意するのが一般的です。
伝統的な和型墓石の場合、多くはお墓の左右に花立てが設けられているため、左右が対称になるように同じデザインの花束を2つ準備します。
一方で、最近の傾向として洋型やデザイン性の高い墓石では、花立てが1つだけの場合も増えています。
お花の相場
2,000円〜4,000円が一般的です。
関連記事:【保存版】お供えするおすすめのお花の種類|お花の選び方も解説
まとめ
お供え花とメッセージカードは、故人への敬意と遺族への慰めを表す大切な役割を担います。
この記事では、適切なメッセージカードの文例を通じて、どのように心を込めた言葉を選び、表現するかを具体的に解説します。
お供え花に添えるカードには、シンプルかつ心温まるメッセージが求められるため、選ぶ言葉一つ一つに配慮が必要です。
故人との思い出を振り返りながら、遺族に対しても思いやりのある言葉を贈ることで、そのメッセージはより深い慰めとなります。
このガイドを参考に、故人への最後のメッセージを形にしてみましょう。
主なポイント
- メッセージカードには「重ね言葉」を避け、尊敬と敬意を込めた言葉を選ぶ
- 故人への感謝や共有した思い出を具体的に述べる
- 故人への哀悼の言葉とともに、遺族への労りのメッセージも忘れずに
- 最終的には、心からの言葉で故人への思いを表現する
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