
【保存版】タブーなお供え花の種類|お供えに適したお花も紹介
お供え花を選ぶ際、「どんな花が適切で、どんな花がタブーなのか」と悩むことはありませんか?
この記事では、お供え花の基本的なマナーや避けるべき花の特徴をわかりやすく解説します。
「毒のある花は大丈夫?」「香りが強い花は?」など、具体的な疑問にも寄り添い、解決策を提案します。
正しい選び方を知ることで、故人や遺族に対する敬意をしっかりと表現でき、心温まる供花の準備が可能になります。
大切な場面で後悔しないために、この記事をぜひお役立てください。

この記事の監修者
五十嵐 平
福井県生まれ。日本フラワーカレッジ卒業後、東京、南青山のフラワーショップで修行。現在は株式会社いがらしの代表。
常に贈る人、贈られる人の立場で、その瞬間が一生の思い出となるような感動をあたえられるように、サービス・商品の改善に努めております。
目次
お花をお供えする理由

お花を仏壇やお墓にお供えすることには、深い意味が含まれています。
これは、「仏の三大供養」の一部として、仏教の教えや故人への感謝を表現する重要な行為です。
まず、お花をお供えする行為は仏様の「慈悲」を受け取る象徴です。
お花が美しく咲いてもいずれ枯れることから、世の中のすべてが変化し続ける「諸行無常」の教えを体現しています。
この自然の流れを受け入れることにより、仏様からの慈悲を感じ、心の平安を得ることができます。
次に、お供えされる花は、亡き人や祖先への感謝と敬意の気持ちを伝える手段ともなります。
それぞれの花に込められた花言葉を通じて、私たちは敬愛や感謝の感情を形として示すことができ、これが故人やご先祖様への尊重と敬いを表します。
このように、お花を通じて私たちの精神的なメッセージが伝えられるのです。
タブーなお供え花の種類

タブーなお供え花の種類は以下のとおりです。
- 毒がある花
- 香りが強い花
- 縁起が悪い花
- トゲがある花
- 人が食べられる花
順番に解説します。
毒がある花
仏壇や仏事での花の選び方には注意が必要で、特定の毒を持つ花は避けるべきとされています。これらの花は仏様に供える際に不適切と考えられることが多く、参拝者にも悪影響を及ぼす可能性があります。
以下のような花は、毒性があるため仏事での使用を控えると良いでしょう。
- リコリス
- スズラン
- チューリップ
- シャクナゲ
- アジサイ
これらの花は見た目は美しく、一般的な花壇では人気がありますが、毒を含むため、仏壇や仏事では適切ではないとされています。
古来より、これらの花が参拝者に与える可能性のある健康リスクも、これらを仏花として避ける理由の一つです。
毒性のある花が意外なほど身近にあるため、選ぶ際には特に慎重になることが求められます。
香りが強い花
香りが強い花は、仏壇へのお供えとしてはかなり避けられたほうが良いとされています。
しかし、ユリは実際には仏花としてよく用いられている花の一つでもあります。
室内や仏壇に飾る場合には、香りが控えめな品種を選んだり、花粉を避けるなどの工夫をすると良いでしょう。
縁起が悪い花
縁起が良くない花としては、椿、クロユリ、スノードロップ、ムクゲなどが挙げられます。
これらは、枯れる様子が不吉とされたり、こわい意味を持つ花言葉があるから、仏花には避けられます。
また、枯れた花やドライフラワーは「死」を連想させるため、基本的には仏壇用の花です。
トゲがある花
トゲのある花は、殺生やケガを連想させることから、仏壇のお供えには適さないとされています。
例えば、バラやアザミなどがその例です。しかし、故人が生前に好きだった花を供えたいという思いから、最近ではトゲを取り除いたうえでお供えする方も増えています。
華やかなバラなどを故人のイメージに合わせて供える場合もありますが、贈り物として選ぶ際には注意が必要です。
トゲのある花を贈る場合は、事前に遺族の意向を確認することが望ましいでしょう。
人が食べられる花
「菜の花」のように食用として親しまれる花は、仏壇へのお供えには適さないとされることがあります。
野菜や穀物の花は見た目が可愛らしく好まれることもありますが、仏花としては縁起が良くないと考えられているため注意が必要です。
近年では、仏壇に供える花の選び方は昔に比べて柔軟になってきています。
しかし、伝統や風習を大切にする方も多いため、故人のご家族や関係者と相談しながら、適切な花を選ぶようにしましょう。
関連記事:【保存版】お供えするおすすめのお花の種類|お花の選び方も解説
お供えに適した花

お供えに適した花は以下のとおりです。
- 菊
- トルコキキョウ
- リンドウ
順番に解説します。
菊
菊は皇室の紋章としても用いられる花で、厳粛かつ高貴な印象を与えます。
また、葬儀の供花として広く親しまれており、お墓参りの際にも安心して選べる定番の花です。
一年を通して手に入りやすく、花もちが良いことや、枯れた際に花びらが散らばりにくいという特徴があり、多くの利点があります。
さらに、菊は種類が豊富で、それぞれに異なる魅力を持っています。
大輪の菊は華やかさを演出し、小さな花を咲かせる菊は清らかで控えめな雰囲気を醸し出します。お墓参りのたびに異なる種類の菊を供えてみるのも楽しみ方のひとつです。
トルコキキョウ
トルコキキョウは、ひらひらとした美しい花びらが特徴で、花もちの良さからお墓参りに適した花のひとつです。
白やピンク、紫など、お墓に調和する落ち着いた色合いが多く、一重咲きや八重咲きといったさまざまなタイプが楽しめます。
特に八重咲きのトルコキキョウは、見た目がバラに似ているため、バラが供花として避けられる場面では代わりに選ぶのも良い選択です。
清楚さと華やかさを兼ね備えた花を供えたい際には、トルコキキョウを検討してみてはいかがでしょう。
リンドウ
リンドウは、7月から9月にかけて青い花を咲かせる、夏のお墓参りに人気の花です。
その清涼感のある色合いが、暑い季節のお墓を爽やかに演出してくれます。また、茎がしっかりしており傷みにくいため、花が長持ちしやすい点も魅力のひとつです。
さらに、リンドウは「正義」や「誠実」という花言葉を持っています。正義を貫き、誠実に生きた故人への思いを込めて供えるのにふさわしい花と言えるでしょう。
お供え花のメッセージに書く内容

お悔やみの手紙やカードを書く際には、時候の挨拶を省き、すぐにお悔やみの言葉から始めるのがマナーです。
次に、故人との思い出や感謝の気持ちを綴り、故人への想いを伝えましょう。
また、遠方や体調不良などで葬儀に参列できない場合には、その理由を添えてお詫びの言葉を述べることが大切です。
さらに、遺族への労わりの言葉も忘れずに添えることで、心のこもったメッセージとなります。
お供え花やメッセージを送るだけでは、「故人を大切に想っていなかったのか」と受け取られる可能性があるため、誠実な気持ちを込めた言葉を添えることがポイントです。
迷った際には、これらの流れを参考にして、自分なりの思いを言葉にしてみてください。
まとめ
お供え花には選び方に注意が必要で、不適切な花を供えると故人や遺族に不快感を与える場合があります。以下のタブーを押さえておきましょう。
避けるべき花の特徴
- 毒のある花:リコリスやスズランなど、毒性のある花は仏壇や仏事に不適切。
- 香りが強い花:ユリなど香りが強い花は控えめな品種を選ぶと良い。
- 縁起が悪い花:椿やクロユリなど、枯れる様子や花言葉が不吉な花は避ける。
- トゲがある花:バラやアザミなどはケガや殺生を連想させるため不適切。ただしトゲを取り除けば例外あり。
人が食べられる花:菜の花など食用の花は仏壇に供えるのを避けるのが一般的。
最近は柔軟な考え方も増えていますが、伝統や風習を尊重し、慎重に選びましょう。
「相手に喜ばれる素敵な花をプレゼントしたい」
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