
三回忌にお供えするお花の相場|花を送るときのマナーやおすすめのお花を紹介
三回忌のお花を選ぶとき、「どんな種類が適切なのか」「どれくらいの予算が必要なのか」など、迷うことはありませんか?
この記事では、三回忌にふさわしいお花の相場や選び方、贈る際のマナーまでをわかりやすく解説します。
お花屋さんのプロ目線で、故人への敬意とご遺族への配慮を大切にした選び方をご提案します。
この記事を読むことで、安心して適切なお花を準備でき、感謝や思いがしっかり伝わる贈り方を学べます。三回忌のお花選びで困ったときに、ぜひ参考にしてください。

この記事の監修者
五十嵐 平
福井県生まれ。日本フラワーカレッジ卒業後、東京、南青山のフラワーショップで修行。現在は株式会社いがらしの代表。
常に贈る人、贈られる人の立場で、その瞬間が一生の思い出となるような感動をあたえられるように、サービス・商品の改善に努めております。

目次
三回忌にお供えするお花の相場

三回忌に贈るお花の相場は、一般的に5,000円から15,000円程度とされています。
花の種類やデザインによって価格は異なりますが、例えばバスケットアレンジの場合は5,000円から10,000円、スタンド式アレンジなら10,000円から15,000円程度を目安にすると良いでしょう。
ただし、あまりに高価な花を贈ると、ご遺族に気を使わせてしまう可能性があります。
金額以上に、故人への思いを込めた「心」を大切にした選び方を心がけましょう。
三回忌に花を送るときのマナー

お花を贈る際には、マナーとしてメッセージを添えることが大切です。
メッセージの伝え方には、花に札を立てる方法とメッセージカードを添える方法があります。
札を立てる場合、送り主の名前に加え、「供 三回忌」と記載するのが最もシンプルで適切です。
ただし、札に長いメッセージを書くのは避けた方が良いでしょう。
見栄えが悪くなり、花の印象を損ねることがあります。また、大きな花のアレンジでない場合、札を立てると仰々しく感じられることもあるため、メッセージカードを使うのがおすすめです。
簡潔な挨拶を記して、ご遺族に心を伝えるようにしましょう。
花の配送については、法要に参列する際に直接持参することもできますが、配送を手配する方が確実で安心です。
その際は、必ず前日までにご自宅に届くように手配しましょう。
法要の会場が自宅ではない場合、当日配送ではご家族が家を離れていて受け取れない可能性があります。
また、会場に直接届ける場合は、法要開始までに余裕を持った時間で手配することが重要です。
時間ぎりぎりでは、設営を担当する方々に迷惑をかけてしまう恐れがあるため、十分な配慮を忘れないようにしましょう。
三回忌に贈るお花の選び方

三回忌に贈るお花を選ぶ際には、故人を偲ぶ気持ちと法要の厳粛な雰囲気を大切にすることが重要です。お花の種類やデザイン、色合いにはいくつかのポイントがあります。
- 色合いの選び方
- 花の種類の選び方
- アレンジメントの形式
- 宗派や地域の習慣への配慮
- 季節の花を取り入れる
順番に解説します。
色合いの選び方
三回忌では、白を基調とした落ち着いた色合いのお花が一般的です。
白は純潔や清らかさを象徴し、法要にふさわしい色とされています。
さらに、淡いピンクや紫、グリーンをアクセントに加えることで、優しさや品のある印象を演出することができます。
一方、赤や濃いオレンジなど派手な色は避け、控えめな配色を意識しましょう。
花の種類の選び方
三回忌に適した花の種類としては、菊、ユリ、トルコキキョウ、カーネーションなどが挙げられます。これらは法要に広く用いられ、厳粛で清楚な雰囲気を持つ花です。
- 菊: 仏花として最も一般的で、長持ちしやすいのが特徴。
- ユリ: 気品と清らかさがあり、故人を偲ぶ気持ちを表現するのに適しています。
- トルコキキョウ: 柔らかな印象と上品さを持つ花。
- カーネーション: 優しい雰囲気を演出し、特に女性の故人に人気です。
また、故人の好きだった花を取り入れると、個性が加わり、より心のこもった供花となります。
関連記事:【保存版】お供えするおすすめのお花の種類|お花の選び方も解説
アレンジメントの形式
- 贈る花のデザインや形式も重要です。三回忌には以下のような形式が適しています。
- バスケットアレンジメント: コンパクトで扱いやすく、家庭用や法要会場に適しています。
- スタンド花: 会場が広い場合や目立たせたい場合に適しています。ただし、サイズが大きすぎると仰々しく感じられることがあるため注意が必要です。
- 花束: 持参する場合に便利ですが、事前に法要の主催者に確認すると良いでしょう。
宗派や地域の習慣への配慮
お花の選び方は、宗派や地域の慣習によって異なる場合があります。
特定の色や花の種類が適していない場合もあるため、ご遺族や関係者に相談することをおすすめします。
たとえば、一部の地域では白菊だけを使うことが習慣となっている場合があります。
季節の花を取り入れる
三回忌が行われる季節に咲く花を取り入れると、自然な美しさを感じさせるアレンジメントが可能です。
春ならスイートピーやラナンキュラス、夏ならグラジオラスやアンスリウム、秋ならダリア、冬ならシクラメンなど、季節ごとの花を選ぶことで温かみのある供花を贈ることができます。
三回忌におすすめのお花

三回忌におすすめのお花は以下のとおりです。
- 菊
- ユリ
- トルコキキョウ
- カーネーション
順番に解説します。
菊
三回忌のお花として最も一般的なのが菊です。
菊は仏花の代表格で、清らかさや尊厳を象徴する花として、日本の法要の場では欠かせない存在です。
白い菊を基調としつつ、淡い黄色や紫色の菊を加えると、落ち着きながらも華やかな印象を与えることができます。
また、菊は日持ちが良く、長時間飾る場面でも美しさを保つ点が魅力です。
ユリ
ユリはその気品と清らかな香りから、三回忌の場にふさわしいお花です。
白いユリは控えめながらも存在感があり、法要の厳粛な雰囲気を引き立てます。
さらに、ピンクや淡いオレンジのユリを取り入れると柔らかい印象を加え、家族や参列者の心を和ませる効果があります。
ユリの大きな花びらはアレンジメントにも映え、供花としての美しさを高めます。
トルコキキョウ
繊細で上品な印象を持つトルコキキョウは、三回忌の供花にぴったりのお花です。
白や淡い紫色のトルコキキョウは、控えめながらも清楚で優美な雰囲気を演出します。
また、花びらの重なりが美しく、アレンジメントに取り入れると柔らかさと奥行きを加えることができます。
仏壇や法要の場を彩る花として、幅広い年代に支持されています。
カーネーション
親しみやすさと優しいイメージを持つカーネーションは、三回忌のお花としても人気があります。
特に故人が女性の場合、カーネーションは感謝と愛情を象徴する花として選ばれることが多いです。
白いカーネーションは純粋さを表し、淡いピンクのカーネーションは温かみを添えることができます。
アレンジメントに取り入れると柔らかい印象を与え、参列者に穏やかな気持ちを届けます。
三回忌に贈ってはいけないお花

三回忌にお花を贈る際には、故人への敬意や法要の厳粛な雰囲気を損なわないように、選ぶお花の種類に注意が必要です。以下は、三回忌の供花として避けるべきお花の種類とその理由です。
- トゲのある花
- 毒性のある花
- 香りが強すぎる花
- 派手な色合いの花
- 枯れやすい花
- 特定の宗教に限定される花
順番に解説します。
トゲのある花
バラやアザミなどのトゲのある花は、仏事にはふさわしくないとされています。
トゲは「争い」や「苦しみ」を連想させるため、故人を偲ぶ法要の場には不適切です。
どうしてもバラを贈りたい場合は、トゲを取り除いたものを選ぶ配慮が必要です。
毒性のある花
スズランやアジサイなど、毒性を持つ花も避けるべきです。
毒性のある花は不吉なイメージを与える場合があり、法要の場に飾る花としては不向きとされています。
特に、故人のご家族に小さな子供やペットがいる場合は安全面も考慮する必要があります。
香りが強すぎる花
ジャスミンやヒヤシンスなど、香りが強い花は法要の場には適していません。
香りが強すぎると参列者の中には不快に感じる方もいる可能性があります。
ユリや菊など、控えめな香りの花が適しています。
派手な色合いの花
真紅や鮮やかなオレンジ、濃い紫など、派手な色合いの花は三回忌には避けるべきです。
法要は厳粛で落ち着いた場であるため、白や淡い色合いの花が適切とされています。
派手な色はお祝いごとのイメージを与えるため、慎重に選びましょう。
枯れやすい花
法要では長時間お花を飾る場合が多いため、枯れやすい花は避けるべきです。
例えば、ポピーやマーガレットなどは美しいものの、日持ちがしないため不向きです。
長持ちしやすい菊やユリ、トルコキキョウなどを選ぶと安心です。
特定の宗教に限定される花
故人の宗教が仏教以外の場合、特定の宗教に関連するイメージのある花(たとえば、カトリックの儀式で用いられるリリーオブザバレー=スズラン)は避けるべきです。
故人やご家族の宗教や風習を確認して選ぶことが重要です。
まとめ
三回忌に贈るお花は、故人への敬意を表しつつ、ご遺族の気持ちに配慮することが大切です。相場は5,000円~15,000円程度で、バスケットアレンジなら5,000円~10,000円、スタンド花は10,000円~15,000円が目安です。
お花の色は白を基調に、淡いピンクや紫を加えると優しい雰囲気になります。避けるべきは、トゲのある花、毒性のある花、派手な色の花です。また、配送の場合は、法要の前日までに到着するよう手配するのが基本です。
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